2007年9月19日〜24日
あなんけんじの
ZUGA-KOUSAKU展覧&集い遊びの会
の回顧、回顧、回顧です
写真をクリックすると大きな写真が新しいウィンドウで開きます
(写真の一部は、麦さんときょんさんに頂きました。有り難うございました。)
TopPage トップページに戻る TopPage 後日、追加の塗り絵たち。(10.05.06 更新)

 この度は皆さん、ご来場有り難うございました。
私が初めて試みた、私が作ったモノたちのお披露目の会。
初めは、四日間の予定でしたが、仕事の関係で二日早めて六日間になり、来場者も1日五人ぐらい来てくれて、六日間で30人も来てくれたら有り難いかなと思っておりましたが、なんと六日間で合計150人弱もの方々が見に来てくれて、驚きと、嬉しさで、感謝感謝でございました。手伝いをしてくれた山崎画大氏は、本当にそんな人数を予想もしていなかったみたいで、何度も「凄いですね!」を連発しておりました。私は、来て頂いたお客さんに、ただただ感謝するばかりで、一人大盛り上がりの六日間であり、失礼はなかったかなと気になりながらも、無事終了する事が出来、本当に皆さん、今回はありがとうございました。

それでは、毎日がライブであり変化していった六日間を、振り返って見たいと思います。

展0701
1,ギャラリーに到着
展0702
2,作業始めた私と画大
展0703
3,45枚の絵を飾る画大
展0704
4,イスのエリアです
展0705
5,イスとその影(黒紙)
展0706
6,イスとその影2(黒紙)
展0707
7,橙と青のシート
展0708
8,7mキャンバス横から
展0709
9,文字を貼る画大
展0710
10,20歳の頃の絵1
展0711
11,20歳の頃の絵2
展0712
12,20歳の頃の絵3
展0713
13,20歳の頃の絵4
 9/19(水)
 初日の9月19日は、当初、飾り付けをして、昼前に慌てて変身へと思っていたのでしたが、頼みの画大氏も仕事が入り、これは、誰もいないギャラリーで、人を信じる事から始まるのかなと覚悟して、スケジュールが出たら、なんと撮影はなくなり、ゆっくり1日かけて飾り付けが出来る事になり、よかったよかったでありました。最初に思っていた、午前中の三時間で飾り付けをするなんて事は、到底出来るモノではない事を、山崎画大氏が11:30に仕事でいなくなって、一人になってみて、改めて知ったのでした。
 今回、開催した展示ギャラリーは、中野区のもみじ山に建つ、なかのZEROなる、二階に大ホールがあり、地下一階には中央図書館、地下二階には、いつも使用している音楽室、使った事のないリハーサル室、視聴覚ホールなどがある建物の中で、その地下二階の一角に、今回の展示ギャラリーのスペースはありありました。大きさは、天井までの高さが約4mで、四方が白い壁で、約11m×6mのちょっと変形の長方形のギャラリーでありました。
その日の朝、私は、台車に、折り畳んだイスを載せて、今回の主役であるの45枚の絵を額に入れてまとめた段ボールの箱を載せて、模造紙の束を積み、ガタガタ、ゴトゴトと、朝の9時前に、展示ギャラリーへとやって来たのでした。初めは、そんな様子を、もみじ山の坂を上って来る姿を、ビデオに収め様とも考えていましたが、当日は、飾り付け等々の事を考えるばかりで、それどころではありませんでした。その朝は、早めにたどり着くはずが、ギリギリになってしまって、お手伝いをしてくれた山崎画大氏が、外で私を探しておりました。
そして先ずは、台車ともうすでに汗だくになっている私を写真に撮って、45枚の絵の飾り付けから始めたのでした。山崎画大氏にその飾り付けの方法を教えて、それを彼にお願いしたのでしたが、真っ直ぐ等間隔に並べるのが、なかなか難しく、何度も付けては外しを、繰り返しやってくれていました。絵を虫ピンで留める事が出来るのを知るまでは、事前に細い棒に等間隔で釘を打ち、後はギャラリーの壁に吊して並べるだけかなと思っていましたが、当日は、虫ピンで一つ一つ取り付ける事に決めて、それを彼に任せたのでした。45枚の額縁をいい感じの間隔に取り付けたら、予定のエリアに入らなくなり、隣のイスのエリアには、入れたくないので、7mキャンバスのエリアに、始めの四枚程を入れる事にして、又付け直しになり、大変な作業の繰り返しの中、45枚の額縁は、やっと何とか納まったのでありました。私は、そんな画大氏の作業を見ながら、イスの組み立てをし、そのイスから伸びる影を、黒の模造紙にカッターナイフを入れて作ったのでした。四本の細い線の足から始まり、上に伸びて行くと両手を上げている人になっていく感じでカットしていったのでした。それらがちゃんとイスの影に見えて、なかなか面白かったのですが、影ですから、皆さん気にする事もなく、踏んだり、通り過ぎたりしていたので、踏まれる度に破れないかと心配でもありました。
そして次に、絵本をイスの後ろの壁に、11枚並べる作業に入ったのでした。このイスのコーナーでの初めの考えは、「イスを持って歩く男」の映像を、このイスのエリアの隅っこで上映しようかなと考えていて、井の頭公園にて撮影をしましたが、私のイメージに合わずにお蔵入りになり(いつか、編集が上手くいけばユーチューブなどへと思っております)、よって次に思ったのが、バックの壁に、イスの詩「イスを持ち、街を行く男」の詩を、貼るだけかなと思いましたが、一枚では何だか寂しいので、もう一枚「イスの絵を描くボク」の詩も書いて、二枚貼ろうと思い、そしてイスの絵でもその横に貼ろうかなと考えていたら、またもや新たな思いつきが出て、閃きで、全てが満たされる感じでもあり、私らしく面白い、「絵本だ!」と思いついたのでした。そしてすぐに絵本作りに入り、先ずは絵本のラフを描き、文章を何度も書き直しながら、一気に作り上げていき、俯瞰の絵ってどんな感じだろかなと新宿の都庁の展望台にも上り、写真を撮り、簡単なスケッチをしていると、「ここで絵は禁止です」と言われびっくりしたりしながら、今回の絵本はなんとか出来上がったのでした。
その絵本「ボクとイス」(文章をクリックしますと、絵にジャンプします。)
1、「ボクは、いつもイスの絵を描いて遊んでいた」
2、「ある日、捨てられたボロボロのイスたちを見つけ、
  それらと拾って来た枝で、ボクはイスを作ってみた」

3、「ボクは、その大きなイスを持ち、街に出てみた。
  そしたら、みんながボクとイスを見つめた 」
「イスはどうぞと呟いていた」

4、「街を抜け、広い公園を歩いたら、ボクのイスに、鳥が座ってくれた」
5、「川岸を歩いたら、跳ねて魚も座ってくれた」
6、「高い山を登り、頂上に着いたら、小さな雲が、流れのままに座ってくれた」
7、「山を下り、海岸を歩いてたら、見えない風が、何気なく座ってくれた」
8、「また街へ帰ろうと線路を歩き、電車に乗ったら、みんなに迷惑をかけてしまった」
9、「街に戻って、又歩いたら、みんなはもう、ボクとイスを見なくなっていた」
10、「ボクはイスを、街の真ん中に置いて見た」
  「 誰もがなぜか、しらんぷり。誰でもどうぞ、シッランプリー」

11、「ボクは、又イスを持ち、街を歩き始めた 」
  「そしたらボクのイスからは、名もなき蝶も産まれた」

そして、その絵本を11枚貼って、文章も貼った頃に、画大氏は、仕事へと行き、残った私は、辛うじて立っている細長いオブジェのイスに乗せた、携帯ラジオから流れるFENの放送を聴きながら、絵のタイトルをプリントアウトした紙を、それぞれの絵の下に付けていったのでした。
そして次に、飾り付けを始めたのが、7mキャンバスと、今回私が呼んでいる、7m×4mの壁への飾り付けでした。この7mのキャンバスは、今回の遊びのメインイベント的存在で、ギャラリーに来てから考えようと、レイアウトを決めようと、と言う形で、全くどうなるのか見えないまま、ギャラリーには来たのでした。これまた、始めの考えは、模造紙に絵を描いて、美術館の様に並べようかなと思っていましたが、いい感じの絵も描けず、額縁に入れて綺麗にするわけでもないので、どうしようかなと思い巡らせていて、絵の具とか小物を買いに100円均一に行った時、1.8m×1.8mのブルーシートが、何と、朱色、黄色、緑色、水色の四色もあったので、またまた閃き、これをいい感じに壁に貼れば、少しは自由な感じに見えて、いい感じかなと思い、遊び事をあれこれ考え始めたのでした。模造紙に描く絵は、一様あちこちにちりばめたいと思っていたので、何枚かは、狭い部屋で模造紙を広げて絵を描き、たまたま別の荷物を取りにトランクルームに行った時、二十何年前に描いていた絵があったので、これも使えるかなとその場では見ずに、ギャラリーに持っていく事にして、準備当日のこの日、久しぶりに過去の自分に再会する感じで広げて見たのでした。二十何年ぶりに、十数枚のその絵たちを見たのでしたが、人に見せようと言う意識があったの、なかったのか、ないに等しい感じの若かりし頃のとんでもなくて、変なエネルギーの中、気持ちもバラバラで迷っている感じで、病んでさえもいない、絵たちばかりが飛び出して来たのでした。私は一人で、お恥ずかしい思いになっておりました。しかしその中でも、辛うじて、今の私が、許せる作品が四枚ほどあり、過去の自分を現在の中に放り込む感じで、7mキャンバスのレイアウトを始めたいったのでありました。
先ずは、四色のブルーシートを貼る事から始めて、オレンジシート、グリーンシート、ブルーシートの三枚の位置と向きを壁を見つめながら、何とか、貼りつけて、余ったイエローシートをどこかにしようかなと考えましたが、どう考えても、7mキャンバス上には、居場所がなく、あったのが入り口の上の壁であり、そこも7mキャンバスの一部にすべく、イエローシートを小さめにして貼りつけたのでした。そして模造紙三枚を、でかい脚立のてっぺんに乗り、ちょっとビビりながら、7mキャンバスのオレンジシートとブルーシートの間に立てに貼って、その上に、一気にささっと大きく、ピンクのパステルと赤のパステルで人型だけを描いたのでした。
そして昔の絵と、今の絵を、どこに貼ろうかと近づいては貼り、下がって全体を見ては貼り、を繰り返しながら、7mキャンバスのレイアウトは進んでいき、アルミホイルを自分の顔に押し付けて作る顔型を何点か作り、グリーンシートの上に貼りつけて、初日の7mキャンバスの飾り付けは、取り敢えずといった感じで終わったのでした。
仕事へ行っていた画大氏は、仕事を終え14:30頃、再び来てくれて、やってもらった作業は、私の等身大パネル作りでした。私が、自分の等身大の写真を大きくして、A4サイズで18分割してプリントアウトしたモノを切って、段ボールに貼ると言う、大変な作業を黙々とやってもらって、その日、見事に完成したのでした。しかし、等身大だから、170cm近くあるのかなと思いきや、完成品は150cm程に小さくてなっていて、びっくりでありましたが、等身大より可愛らしくて、いい感じではありました。ただ私は、ギャラリーに来る度に、人がいると毎回びっくりさせられていた、そんな代物でもありました。
そして私は、7mキャンバスの飾り付けと同時進行で、入り口を入った、右手の壁に寄せたパーテーションに、京都の行きの新幹線内で、パステルによって描いた11枚の小さな顔を横に並べて貼ったりもしたのでした。夕方頃には、初日の飾り付けは、何とか一段落として、後は、来るかなと言う、お客さんを待つ態勢になるために、簡単に掃除をし始めたのでした。 初日のお客さんは、平日の水曜日でもあるからなのか、その夕方まで来る事はなかったのでしたが、やがて、一人の女性が来てくれて、ホームページを時々覗いていますと言うその方と、その時は、まだイスも出していない状態で、立ち話を始めて、初めてお客さんを迎えた私は、お客さんに何を、どうすべきなのか、全く初めての事で、マニュアルもなく、戸惑いながらも、取り敢えず塗り絵などを薦めたりしながら、初めての図画工作展は、ゆっくりと始まったと言う感じでありました。
その後、もう一人、ホームページからの女性も来てくれて、ふらり通りすがりの男性も一人来てくれて、21時前には、仕事で遅くなったと言う昔から知っている姉妹の方々も来てくれて、初日は、五人もの人が来てくれた事にびっくりであり、21時半頃、何とか慌ただしくあっという間に終了したのでした。
初日ゆえ長々と書きましたが、本日は、基本のベースの飾り付けが終わった感じで、まだまだこれからと言う感じで、明日も虫ピン小僧、虫ピン野郎で楽しもうかなと初日のギャラリーを後にしたのでした。
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展0714
14,模造紙に一つの顔
展0715
15,ギャラリーを脚立上から
展0716
16,三枚のランニングシャツ
展0717
17,三枚の段ボール
展0718
18,シャツと段ボール
展0719
19,イスと影(黒テープ)
展0720
20,イスと影2(黒テープ)
展0721
21,7mキャンバスに人の影
展0722
22,風船と段ボールの人型
展0723
23,入り口上の絵二つ
 9/20(木)
 二日目の9月20日は、朝の九時にギャラリーに入り、すぐに近所の安いコピー屋が開いたと電話を掛けて知ると、急いで、何枚かの新しい塗り絵の元の絵を持ち、コピー屋へと行きました。そして急いでコピーをして、開けて留守にしたギャラリーが心配だったので急いで帰って来たのでしたが、お客さんが来ている事もなく、この日の図工展は、ゆっくりと始まったのでありました。
そして私はすぐに、汗を退かせながら、7mキャンバスの左上のスペースに貼る、顔だけの絵を模造紙に描き始めたのでした。家では、自由に広げて描く事は出来ず、正にここは、広々としたアトリエであり、アトリエがあればいいなと憧れながら、あっという間に、その顔の絵を描き上げたのでした。
そして次に取り掛かったのが、家にあったランニングシャツで、これまた、頭の中で初めに考えたアイデアは、ランニングシャツに竹ひごを入れて、それをヘリウムガスを入れた風船で浮かせて、自由に漂わせると言うのをアイデアでした。しかし一枚のランニングシャツを浮かせるのには、おそらく大量のヘリウムガスが必要だと思い、その楽しげな企画は、すぐに断念して、壁にでも貼ろうかなと言う地味な企画になり、そのままでもいいかなと思いましたが、色で汚そうと思い、パステルを手のひらに塗って、ランニングシャツに手形を押し付けてみたのでした。別の色で片方もやり、他に汚し様が、何かあるのかなと考え、両手をパステルまみれにしているところへ、本日初めのお客さんが来てくれたのでした。そしてそのお客さんに「すいません、作業しますが、ゆっくりしていて下さい」と断わりながら、朝一番に描いた顔の絵を、でかい脚立に乗って貼りつけ、45枚の半分の絵の上に、ランニングシャツを、また位置決めのため遠くから見たりして、行ったり来たりしながら、貼りつけていましたら、立て続けに、知り合いの家族連れが二組も来てくれて、一気に賑やかになった午前中でありました。子供好きな私は、オブジェで使うかなと購入していた風船が役にたち、ひたすらに子供たちと遊んだのでした。
そして午後からは、ふらりと来るお客さんとか、知人の方とかに応対しながら、まず始めた作品作りは、甥っ子が作った段ボールトラックと言うキットの、材料が切り取られた跡の捨てられる運命の段ボールたちで、人型でも作って見ようと思い、その型抜きされた段ボールを、人型のどの部分にしようかなとハサミを手に持ち考えていたら、それらの段ボールが、美しく見えて来て、このまま壁に貼ろうと思いつき、ランニングシャツを貼った横の壁、45枚のもう半分の絵の上に、その三つの四角い型抜きされた段ボールを貼りつけたのでした。いい感じなんじゃないのかなと、一人ニンマリもしたのでした。そして使わなかった残った段ボールで、なんとか人型を作り、皆さんが塗り絵とかするテーブルの上に、なんとか立たせて、手らしきモノの間に、風船を持たせて、皆さんにお見せ出来る形に、なんとか微妙な感じではありましたが作ってみたのでした。
そして次は、入り口上にあった、黒い何だか解らない絵(誰かがタコ?と言った絵)とにらめっこをし、それに朱で丸と三角を入れ、それなりに締まった感じになり、その絵と、もう一つ解らない絵がそこには貼ってあって、その間が微妙に空いてるので、自分の写真を、どうかなとは思いつつもその二つに間に貼ったのでした。
そして午前中の子供たちの遊び場になっていた、イスの影のスペース、やはりその影は踏まれる運命で、ちょっぴり破れてしまったりしたので、そんな影を見て、「そうだ、黒いビニールテープで作ればいいんだ」と思いついたのでした。ビニールテープは、当初、19日が午前中のみで、画大氏も仕事が入り、誰もギャラリーにはいなくなると思い、入り口を入った床に賑やかに、「どうぞ、ご自由に」、矢印!の文字等を貼ろうと思っていて、赤黄緑青のビニールテープは購入してあったのでしたが、黒で何かを作る発想はその時には何もなくて、買ってはいなかったので、ヘルパーの画大君に100円均一で、黒いビニールテープを買って来て貰う事にしたのでした。ちなみに、入り口の文字、矢印制作は画大氏にお任せして、あれこれ考えながら力作を作ってくれましたが、次の日の今日来てみますと、ビニールテープを引っ張り過ぎて作っていたので、文字が剥がれていて、午後から来た画大君は、引っ張り過ぎない様に、優しく優しくで作り直しておりました。そして買って来て貰った黒いビニールテープで、イスの影を同じ様に作り始めましたが、足りるだろうと買って来てくれたテープが徐々に足りなくなっていって、最後もう少しと言うところでなくなってしまって、夕方に又買って来て貰って、なんとか完成したのでした。
そして昨日の19日と本日の午前中、影を務めてくれた、紙の影を又何かで使おうと手にして丸めようとしていたら、7mキャンバスに貼る事を何げに思いつき、キャンバスの下の方に貼り付け、床へと伸ばし、これがいい感じで面白く、皆さんにも好評であり、記念写真にも役立っておりました。そんな作品作りの本日は、ふらりと来た幼稚園児三人が、塗り絵に夢中になってくれたりして、嬉しく、私の事を知らない方々の静かな反応にも一喜一憂した、そんな二日目でもありました。
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展0724
24,布にスカイブルーを
展0725
25,スカイブルーの布を貼る
展0726
26,11枚の顔を貼る画大
展0727
27,段ボール人形にラップを
展0728
28,段ボール人形完成
展0729
29,目が連続する絵
 9/21(金)
 三日目の9月21日は、朝から映画「ザ・マジックアワー」の撮影のため、ギャラリーを画大氏にお任せして、いつ撮影が終わって、ギャラリーに何時ごろ入れるのかが判らないまま、その日は始まったのでありました。私が行くまでにどれだけの方が、来場して頂けるのかがドキドキ楽しみで、気になりいっぱいであいました。午前中、画大氏よりのメールで、ふらりの方が、三人も来てくれたと知り、有り難く、びっくりでありました。どんな方々が来てくれたのかが知りたいと思いながらも、変身を楽しみ、意外と早く撮影も終了したので、急いでギャラリーへと向い、そして15時過ぎより、私の三日目は、始まったのでした。
ギャラリーへ行って見ると、昨日作り上げた、段ボールの人型が、入り口隅の荷物置場に横たわっていて、「えっ!?」思わず大声を出してしまい、その声に、慌てた様子の画大氏は、「朝、来たときには、ぐにゃっとなってました」と何度も、体を使って訴えておりました。私は、昨日から、段ボールは、湿気を帯びると、ヤバいかなとは、思っていたのでしたが、早くも、ダ メになったのかと、ややショックも大きく、声も大きくなったのでした。そんなショックなど5秒程ですぐに治まり、段ボール君に心棒、木を入れようと、オブジェ用でも欲しかった、細い細い棒を、なかのZEROの横のホームセンターへと買いに行きました。
そして帰って来て、その段ボール君の修理には、取り掛からずに、陽のあるうちにと予定していた、1m×1.40mの白地の布切れとスカイブルーのスプレー缶を手に持ち、なかのZEROの裏の公園へと向かったのでした。公園の隅っこで、半分に切った布を横に並べて、空に見えます様にと願いながら、スプレーを上半分に噴射し、何とか、それらしく出来たと一人又ニンマリして、ギャラリーに戻って来たのでした。そして針と糸で二枚の細長い布を縫い合わせ(最終日当たりで、縫う事はなかったかなと思いましたが)、パーテーションに貼った11の顔の絵を外し、そこに、2.80m×0.50mの上半分まばらなスカイブルーの布切れを貼ったのでした。しかし今ひとつ落ち着きが出て来ないので、あれこれ試しながら、やっと、しわなどたるみを利用して、私の中の落ち着きを見つけたのでした。その2.80m×0.50m、上半分まばらなスカイブルーは、色々と見え始めて来て、その日は、先ずはその布を、貼るだけで、後はその布とにらめっこで、又明日でありました。そんな私の言動に対して、理解に苦しんでいた画大氏は、外した11枚の顔の絵を、それの上に、同じ様に並べる作業なら自分でも出来ますと、やってくれたのでしたが、真ん中に等間隔で11枚並べるのが、又難しかったみたいで、苦しんでおりました。
私は、そんな姿を又横目で見ながら、やっと段ボール君の修理に取り掛かり、何とか、倒れないように真ん中に心棒を入れて補強したのでした。しかし体と見えるかなの部分が余りにも、セロテープだらけでみっともない感じになったので、それもひとつの絵になるのかなとも思っていましたが、それでも何かないかなと考え、思いついたのが、「サランラップを服にする」でした。服というのかどうなのか、ただサランラップを巻くだけなのでしたが、中身も見えて、私的には、それなりのおもろしろきモノに出来上がった感じでもありました。風船を持っているのが、段ボール君の見せ場でもありましたが、サランラップも加わって、より段ボール君は、段ボール君になった感じでありました。完全なる一人満足ではありましたが、この会自体が、まさにそれなので、私は、楽しかったのでありました。そんな会でも、楽しんで頂いた皆さんがいてくれた事にも、嬉しかった私なのでもありました。
そして次に始めたのが、細長い紙に、目だけを描くと言う作業で、ひとつひとつの目を2Bの鉛筆で、描いていったのでした。初めは、画材屋の日本画のコーナーにあった4m近い巻き物がいいかなと思っていましたが、家に細長いカレンダーの、月を終えた残りがあったので、それをつなげて、裏に描こうと思いつき、それを今回使用したのでした。今年のカレンダーなので、八月までの長さで、どれだけの長さなのか、判らないまま、けど長いぞと楽しみにしながら、ひたすらに、のんびりと、お客さんと、話しなどをしながら目を描いていったのでした。このような目だけを並べる絵は、なぜかよく描く私であり、舞台の楽屋の化粧前に、ちょっとした白い台紙の様なモノがあれば、それに幾つかの目を描いて、いつも飾ってあるのでした。なぜ描き飾るのかは、自分自身も全く判らないのですが、目は、すぐに描けるし、意外と目らしく描けるので、飾るとその目を時折見たりして、何だか楽しんでいるのでした。私は、この目の連続を、三つの目で二人を見ていて、それぞれの自分の目は、隣の人の目でもある感じで次々に見ていくと、同じ目でも隣が変わると、又違った顔に見えて来て、そこが面白くて、ついつい描いてしまい、飾りたくなるのかも知れません。ギャラリーで、「皆さんは、この目を、どう見るのですか?」と聞いてみたら、私の様には見なくて、二つ、二つで、重なり見る事はない感じであり、やはり私みたいには見ないのかと、ちょっと個を感じたりもしました。そしてその目の連続描きは、次の日もまだまだ描き続けるのでした。
そんな変身の日と重なり、どうなるのかなと気をもんでいた三日目も無事、一昨日は20名で本日は9名のお客さんを迎え、静かに終了したのでした。
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展0730
30,朱の樹(枝)
展0731
31,絵本の上の朱の樹(枝)
展0732
32,7mキャンバスに靴
展0733
33,模造紙に11の顔
展0734
34,11の顔とパノラマ風景
展0735
35,鳥かごにアルミの顔
展0736
36,鳥かご中心の7mキャンバス
 9/22(土)
 四日目の9月22日は、昨日のお客さんの感想から、画大氏に言われて、入り口を入った正面のイスのエリアが、細長いイスと薄い色合いの絵本が並んでいるだけで、何をやっているのか、よく判らないとの指摘に、そうだなとも思い、もう少しお迎えエリア色を出した感じにでもするかなと考えて、開催前の予定は、絵本の上に、目の連続を貼ろうと思っていましたが、それもお迎えエリアにするにはイマイチ静かかなと思い、昨日から壁とにらめっこして、思いついたのが、太い枝でありました。日本画の誰なのか忘れましたが、ある寺の襖に墨絵で、逞しく、太い一本の樹を描いているのを、私の好きな番組「美の巨人たち」で見てから、いつか荒々しく、自分も墨を飛び散らしながら太い老木を描きたいと思っていたので、この機会にと天井から伸びる、樹を絵本の上に描く事にしたのでした。
先ずは、絵本の上のスペースに模造紙をバランスよく貼る事から始めて、二枚かなと思っていましたが、バランス的に、三枚になり、天井にあった向きの変えられないライトの下に、アルミホイルで作った小さな反射板を貼り、いい感じに一枚目の模造紙に当てて、準備は完了でした。そして朱の墨汁と筆を持ち、脚立にまたがり、やや迷いながらも「えいっやぁー」と一枚目の模造紙に樹(枝)を出現させて、続けて二枚目に挑み、やや先へと向かう樹(枝)を伸ばして行きました。その後、脚立から降りる際、朱の墨汁の容器から朱の墨汁が踊り飛び出して来て慌て、服を朱に染めながら、下の絵本に飛ばなくてよかったと安堵したのでした。三枚目の模造紙に樹(枝)を先へとより細く伸ばして行き、何とか朱の樹(枝)を正面のお迎えエリアに出現させたのでした。画大氏が夕方来て、その樹(枝)を見て、絵は、よく判らなかったみたいですが、少しは、お迎えエリアになったとの感想を述べてはくれたのでした。
そして次に取り掛かったのが、7mキャンバスにスニーカーをくっつけるって言う作業でした。ただただ、見た人が、「何で?」と思って頂けて、面白いかなと言う事だけで、深い意味もなく、家にあったボロボロのバスケットシューズを壁に取り付ける作業でした。初めは、今回全て虫ピンで貼りつけているので、その虫ピンだけで留めようかなと思っていましたが、細いテグス(釣糸)を持っていたので、それと虫ピンで吊す事に決めて、そのテグスは一号(太さ0.165mm)の細い釣糸なので、光って時折姿を消すのに、苦戦しながら、何とか靴ひもの穴に通して、吊す形にしたのでした。そして吊るし始めたのですが、真横なら、簡単に吊せるのですが、動きを感じさせるため、斜め上に向かっているように取り付けたく、その微妙な角度が、なかなか難しかったのでありました。皆さんの反応は、「あっ靴もある」ぐらいではありましたが、あの靴たちも、7mキャンバスにひとつの絵を作ってはくれてはいました。
そして続けて、7mキャンバス右上のブルーシートの上に貼るための、絵を描いたのでした。模造紙にパステルで顔を描こうと、持っている、パステルは12色入りだったので、横三人、立て四人の12人の顔を描こうと始めたところ、12色の内、一色は白色であることに気が付き、ひとつは描かないで、空白にする事にしたのでした。結果それに意味が付き、いい感じになった様でもありました。初日の19日に、この7mキャンバスに三枚の模造紙を立てに並べて描いた、大きな人型も、顔を入れる事はなく、最後まで初日に描いたままにして、何だか中途半端に見えたかも知れませんが、皆さんが、顔のない部分にそれぞれの顔を想像してくれているのかなと思い、作品は全て「何かな?」で始まり、自由勝手に想像して貰い、いつまでもギャラリーにいて、作品とにらめっこして遊ぶ。それが、私が、楽しいなと思っている事でもありました。すべては、自由な遊びなので、本日描いた、正面の朱の樹(枝)に、それぞれの花を咲かせ貰うのもその一つであり、あれに花を想像してくれた方が、何人いたのかが、気になり知りたいところでもあります^^。
そして次に始めたのが、昨日の続きで、布の空に緑と台地と海を描く事でした。私には、スカイブルーの下のシワ等が雲に見え、風に見えて、その下、左3分の1に先ずは、筆に緑の絵の具をつけて描いていき、森なのか、山なのかはっきりしない緑の何かを描き、その横に続けて黄色の絵の具で、平らな何かを描いていき、最後の3分の1には、青で波に見える様に描いていったのでした。筆と絵の具を使って、点描の様に描いて、少し離れて見ると、それらしき何かに見えて、これも絵を描く楽しさであり、いつまでも、何枚でも、想像の風景を描いていたい思いでもありました。画大氏は、そんな絵に違う風景を見て、真ん中の黄色が月に見えたとも言ったので、それもいいねと私は、より楽しんだのでした。その作品作りは、次の日、波の部分に白色を入れて終わったのでしたが、時々見ながら、その前で子供が風船で遊んでいるのを重ね見て、あのまだらなスカイブルーの空の中に、小さく赤い風船を一つ飛ばすのもいいかなと考えたりもしましたが、描くまではいきま んでした。
そして次の作品は、寝ている時に思いついた作品で、オレンジシートにも絵をと思い、どんな絵がいいかなと考えていて、ふと思いついたのが、持って行っていた白いベニヤ板に細い棒を差し、鳥かごの様にして、オレンジシートの真ん中に取り付けると言う作品でした。そしてあっという間に、その鳥かごを作り、オレンジシートの真ん中に取り付けて、次にその中に何かを入れたいと考えて、顔を描いてみましたが、イマイチだったので、又考えて、最後に入れたのが、アルミホイルの顔型でした。これで完成ではないと、いつまでも、あれこれ考えながら、その作品は、次の日へと続くと言う事で、この日は終ったのでした。残りの時間は、又お客さんと、のんびりとおしゃべりしながら、目の絵を描き続けて、お客さんも帰った21時半には、遂に目だけが長く続く絵も完成して、この日は、20名程のお客さんが来てくれて終わったのでした。
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展0737
37,7mキャンバスに目の絵を
展0738
38,7mキャンバスに目の絵を2
展0739
39,目の連続の絵
展0740
40,目を貼った7mキャンバス
展0741
41,はみ出した目の絵
展0742
42,ぶら下がり君上半身
展0743
43,ぶら下がり君全身
展0744
44,子供たちと風船お兄さん
展0745
45,子供に絵本を読む
展0746
46,子供にアルミの顔を
展0747
47,針金のオブジェ1
展0748
48,針金のオブジェ2
展0749
49,鳥かごに立方体を
展0750
50,三枚の段ボールに欠片を
 9/23(日)
 五日目の9月23日は、連休の始めの日曜日であり、モンゴル系ロシア人の方が、ふらりやって来たりして、何かを予感させる感じの始まりでありました。この日、初めにした事は、塗り絵のコピーであり、あと今日と明日の二日のために、少なくなった塗り絵とか、又新たに一枚追加したりして、余るだろうとは、思いましたが、やや多めに色々と、本日は上の図書館でコピーをしたのでした。中には、誰も使用しない塗り絵もありましたが、皆さんが、色々と今回の塗り絵で楽しんでくれているみたいであり、嬉しく思う私でもありました。
そしてコピーより戻って来て、この日の初めの作業は、昨日の夜に描き終えた、目がいっぱいある細長い絵の貼りつけでありました。それがどれだけの長さがあるのか楽しみで、広げて見ますと、7mキャンバスに丁度と言う感じであり、意外とそんなに長くはなかったのでありました。そしてそのまま、7mキャンバスの真ん中より下の靴の下辺りと、人型の影の上辺りに、横にまっすぐ、この絵のために丁度空けていた感じでスペースが空いていたので、そこに貼る事をすぐに決めたのでしたが、丁度とは言え、真ん中に貼るのは、面白くないし、45枚の最初の何枚かの上にも来てしまい、45枚のまとまりを壊してしまう感じだったので少しずらして、もう一方の絵の端が7mキャンバスからはみ出すのも面白いと、位置を決めて、7m近い細長い絵を貼りつけたのでした。壁からはみ出した紙の裏の上下に木の棒を支えでくっ付けて、下の木だけ、これまたはみ出した方が、面白いと思い、出っ張らせたのでした。こんな感じで7mキャンバスは、きちんと納まる事なく、自由さの中で、何か蠢く感じにしたく、影同様、はみ出しOKであり、もっと時間があったら、もっと色々と蠢きながら変化して行った様にも思います。そして絵の端っこからはみ出た細い棒を目にし、このままではと思い、すぐに思いついたのが、鉄棒でありました。ここに人をぶら下げようと、細い緑の針金を長めに切り、先ずは中心の頭を作り、ひねって首を作り、その横に肩を作り、伸ばして腕にしていき、決め手になる五本の指と手を作り、もう一方も肩から腕へ、そして指と手を作り、両方の針金の端を持ち、両方の腕を作る様に、脇の下まで伸ばし、脇で少々曲げて、身体の部分へと伸ばしていき、そのまま一度ぶら下げて見て、いい感じになるところを、腰に決め、そこを一度はひねってまとめてみましたが、ウエストがやたらと細い人間になってしまい、イメージとは違うので、ちょっとクビレさせただけで、脚へと伸ばして行き、足の形を作って、上へと又脚を伸ばし、重なる股の辺りで二つの針金を束ねてなんとか人型が出来上がったのでした。そして手の指を、鉄棒を掴む様に曲げて、細い棒にぶら下げると、上半身は、いい感じで人のぶら下がりでありましたが、固定してない股の部分が、肉体と離れて脚の形を、無いものにしておりました。上から全てをまっすぐに作っていたら、バランスよく、脚も形を保てたのでしょうが、今となっては無理な話で、何かでまとめなくてはと、見つけたのが、細い赤い紐でした。それらを股で結び、両側から柔らかく巻いて行き、なんとか上半身の形をキープさせて、首の所で結び留め、そして細かく針金を修正しながら、人型にして行ったのでした。後は、重力の引っ張り具合に任せて、 ぶら下がり君、はりがね君は、完成したのでした。赤い紐がいい感じにアクセントになり、私は、巻きながら、この赤い紐は、血管であり、巻き方が螺旋状なので、遺伝子だと無理矢理名付けて一人盛り上がっておりました。しかし、誰もそんな事には気がつくこともなく、ぶらさがり君も、緑の細い針金なので、光に消され、気が付かれないまま、通り過ぎて行かれていましたが、入り口横で一生懸命に、最終日までの二日間ぶら下がっておりました。
針金続きで、次の作品の完成を目指したのが、針金のオブジェとされるモノでありました。すぐに倒れて、余り注目もされていない、針金のオブジェは、初日から、ギャラリーの隅っこで立ってはいて、初日は、細い四本の足を作っただけで、入り口の横に立っていましたが、やがて、二日目でしょうか、緑の太めの針金で、一つ目の造形が四本の足の真上に取り付けられたのでした。又別の日に、その右横に、今度は黒い針金で、最初のもそうでしたが、頭らしきモノをまず作り、後は、自由に形作り、足にくっ付けると言う作品作りでした。へんてこな形を言葉で説明は難しく、何だか解らない、人型を思わせる形を作っていたのでした。そして本日の23日には、左横に今度は、青い針金で、先の二つと同じ様に、何だか解らないモノを作り、取り付けて、バランスを考えて、針金でうず巻きなども作り、追加して、一応その針金のオブジェは完成したのでした。完成と言うのか、作品は全て、完成などはなく、その時に成立したかな?であって、そのまま取り敢えずキープねって感じなのでありました。
そして連休の始めの日曜日だからでしょうか、子供たちとか、多くの方々に来て頂き、ワイワイガヤガヤな感じの15時頃、いつもホームページを見てくれている方に、今日の朝の挨拶が見られなかったと、言われてまさか、アップするのを忘れていたとは思わず、携帯では見れない事もたまにあるかなと思っていましたら、ギャラリーにいた皆さんから、「今日の朝の挨拶が、昨日のままでしたよ」との声、「何度も開きましたよ」との声に、朝の自分の動きを思い出して慌て出しました。朝は、ページの内容をチェックをしただけで、アップするのを忘れていたのでした。ギャラリーには、自転車で来ていたので、来て楽しんでいる皆さんに、「皆さん、まだいますよね、朝の挨拶をアップするのを忘れてました。自転車で帰って、急いでアップして来ますので、すいませんが、皆さんよろしくお願いします」と留守番を皆さんにお願いして、慌て家に帰ったのでした。もうびっくりで、急いでアップして、日曜午後のひとときもお詫びを込めて、簡単に書き込み、又急いで汗だくになってギャラリーに戻って来たのでした。ギャラリーに着くと、仕事の合間の二時間だけ来てくれた画大氏がいて、子供たちと遊んでおり、なんとかちょっとした私にとってのハプニングは解決したのでした。
そんなハプニングもあったりしながら、多くの方々にも来て頂いている中、私は、あちこちうろうろして、作品を見ながら、考えながら、思いつき、7mキャンバスのオレンジシートに、昨日取り付けた鳥かごの周りを囲み始めたのでした。私の作品の説明はなかなか難しいのですが、先ずは、二本の棒を右斜め上から挟む形で取り付けて、又いつまでも見つめていると、鳥かごの回りを、立方体に見える様に線で囲みたくなり、持っていた白い紐で形を作ろうと、虫ピンを打ちながら、紐をそれにまわして、立方体に見える様に作っていったのでした。
そして又別の作業の思いつきで、壁に貼った三つの段ボールに、追加で段ボールの小さな欠片たちを、それぞれの段ボールのサイドとかにくっ付ける事でした。それによって少しでも、それらの広がりを目指してみたのでした。それらの作業で、本日の作品作りは終了し、明日は早くも最終日であります。作品作りも、殆んど取り敢えずは、こんな感じかなと言う感じで成立させ、明日は、のんびりと最終日を楽しもうかなであり、この日のお客さんの数が、50人弱と言うびっくりさで終わったのでありました。
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皆さんの塗り絵も公開しています。



展0751
51,ギャラリー入り口
展0752
52,アルミ顔を貼って
展0753
53,7mキャンバス前にての私
展0754
54,7mキャンバス完成か
展0755
55,鳥かご立方体に吹き出し
展0756
56,横からのアルミ顔たち
展0757
57,ぶら下がり君に模造紙
展0758
58,風船段ボール君とシャツ
展0759
59,横からの45枚の絵たち
展0760
60,三枚の段ボールと45枚の絵
展0761
61,イスのエリアたち
展0762
62,入り口横のエリア
展0763
63,11枚の顔と空かな
展0764
64,入り口を中から
展0765
65,片付け終えて看板の私
展0766
66,何もないギャラリーと台車
 9/24(月)
 遂にやってきた最終日の六日目の9月24日は、秋分の日の振り替え休日で、この図画工作展も六日目の最終日であります。一人で自由に遊んでいると、あっという間の六日目でありました。
そんな最終日の作品作りは、アルミホイルでひたすらに顔を作り、7mキャンバスの左下、グリーンシートを、埋める感じで始まりました。ひたすらに、顔より少し大きめにちぎったアルミホイルを顔に押し付けて、目元を押し、あごを押さえ、唇を指でなぞり、鼻の下を固めて、頭部を丸く押さえて形作っていきました。そしてゆっくりと顔から外し、ひたすらに並べていったのでした。同じ私の顔で作っているのに、ひとつとして同じ感じには出来ず、よく見ないと光って何だか解らなくて、よく見たら顔らしきモノである、一体なんだろうかなと言う作品になったのでした。理想は、銀色の私の同じ顔がズラッと並ぶと言う感じでしたが、今回の感じでも面白くはなったかなではありました。
そして、次に鳥かごの周りの立方体が、静かな感じだったので、その静かさを壊したくなり、何かが吹き出している様にと、黄色ビニールテープで、放射の吹き出しを作り、それで新たな動きめいたモノを演出してみたのでした。それが光には見えず、何に、見えたのかは、最終日に来たお客さんだけにお任せでありました^^。
そしてその次は、どうしても、見えにくく、知らんぷりされがちな、入り口の横にぶら下がっている、ぶら下がり君でありました。その後ろに白い模造紙を貼ったら、それに、ぶら下がり君の影が、面白く三つも出来て、いい感じでしたが、その空間を閉ざした感じになってしまい、模造紙もそのまんまで面白くもなく、私ではないのでと、考えて模造紙の端に立てに三角の穴を開け、私の作品へと少しでもなんとか近づけたのでした。そんな感じで、最終日の作品作りは、少なめな感じで終わり、後はゆっくりと、四方の壁の作品たちとにらめっこをしながら、ゆっくりと時を過ごしていった感じでありました。片付けに入らなくてはいけない、20時が近づく中、最終日のお客さんを迎え、挨拶をし、お礼を言ってお見送りなどなどしながら、ひとつひとつの作品に、まだ何か閃きはないか、面白い何かはないかと、いつまでもキリもなく探っておりました。
そして、遂に20時になり、片付けを始めなくてはいけない時間になりましたが、六日目間楽しんで来た、この飾った空間を、ないモノにする事に、感情は、複雑に動きましたが、しかし、そんな感傷に浸っている時間もなく、21:45までには片付けなくてはいけないので、ゆっくりと先ずは、どこからバラそうかなと考えて、始めたのが、45枚の絵の下に取り付けた、タイトルのプリントの外しからでした。私が始めたのを見てからか、その時間までギャラリーにいてくれた方々が、皆さん、作業を始めてくれたののにはびっくりで、戸惑いもしました。画大氏も仕事で来られないので、まあ一人で、一時間ちょっとで出来るかなと思っていた私は、凄く嬉しくも、申し訳ない思いでいっぱいで、「大丈夫ですよ、皆さん、座っていて、のんびりしていて下さい」と言いながら、脚立にまたがり、ひたすらに飾ったモノたちを壁から外していったのでした。残って頂いた五人の皆さんの片付けも、黙々と有り難くも進んで行き、私の感傷も、複雑に消えながら、ドンドンと片付けは進められて行ったのでした。そしてあっという間に、四方の壁が、六日前の白い壁へとなり、皆さんとの宴、祭りなどは何もなかった、夢だったかの様な感じになり、私が六日間で飾った空間は少しは、陽気で賑やかだったのかなと、又違った感傷にも一瞬ですが浸ったりもしたのでした。そして、床に広がった、取り外された作品たちをなんとかまとめて、持って来た台車に積み終えたのが、21:30で、これを一人でやっていたらどうなっていたのかと思うと、手伝って頂いた五名の方々には、感謝感謝でございました。皆さんに、お礼を言い、見送りをして、施設の人に来て貰い、「有り難うございました」とカギを渡したら、「又どうぞ、ご利用よろしくお願いします」と言われたりしながら、ギャラリーを後にしたのでした。台車には、入り口に立っていた、自分の等身大のパネルを乗せ、台車を押している私が、自分を乗せて押している形になりながら、借りていたトランクルームへと向かったのでした。途中人が行き交う中では、流石に、自分の顔の横に自分がいるのが、恥ずかしくなり、布を顔に被せて、荷物が崩れ落ちそうになりながら、ガタガタゴトゴト、トランクルームへと向かつたのでした。
そして、全てを終えたのが、23時であり、一つの公演、一人で遊んだライブが、遂に終わってしまったと言う感じでありました。
 今回の図工展の準備を進めて行く中で、あれこれと一人だけで作品の事とかを考えていますと、役者の自分が、なにゆえに展覧会をして、ここまで考えているのかと、時折自問自答しながらでもありましたが、自分の世界の確認かなと、新たな人生へのオープニングパーティーかなと思ったりもしながら、楽しんではいたのでした。俳優業の私の、ただのお遊びだと思うも、何かする事で、何かが見えて来る事もあると信じて、自分の感性への挑戦、確認だと思いながら、開発、発展のきっかけになればと、ひたすらに、準備を進めて行きました。そして六日間中は、そんな事は考える事もなく、楽しく遊んだ六日間でありました。
又、開催が始まる前に、雑誌「ぴあ」に掲載希望の書面を前もって送っていましたが、掲載される事はなく、ややがっかりもしたのでしたが、多くの方々に来ては頂きたいと思う一方、派手に宣伝するほどの会でもないのかなと、微妙な私の葛藤の中、図画工作展は、始まり、この図画工作展のタイトルが、おふざけに思えてダメだったのかなと思うも、どうしても、個展、展覧会とは言えなかったし、私の図画工作展だったので、図画工作展でよく、それゆえに皆さんも、気軽に楽しんで頂けたのかなと思ったりも今はしております。
又、今回は私にも応援してくれている皆さんが、多くいて、そんな皆さんとお会い出来、お話しする事が出来た事が、今回の一番でもあり、今回は、東京だけの開催で、来られない方々も多くいて、そんな方々からも応援して頂いているんだと言う事も実感し、有難い思いでいっぱいでもありました。
今回開催した事の意味を考えても、それは先になって判る様な気がして、これは序章で、何かの第一歩である気がします。今後、自分が、どれだけ広がっていけるのかを楽しみにしたいと思います。
 そして最後に、手伝い、お留守番をしてくれた、後輩の山崎画大氏に感謝し、何よりも、私ごときの図画工作展に来て頂いた、多くの皆さんに、感謝感謝でいっぱいでございます。
本当に皆さん有り難うございました。
長々と六日間のあれこれ、思い等々を読んで頂き、来られた方は、又色々と思い出して頂けたでしょうか?見に来られなかった方々には、少しでも、六日間の様子が伝わったでしょうか?そんな事も気になりつつ、今回の図画工作展が、本当に楽しかったので、次回の開催の構想を、密かに練り始めながら、この回顧のページを締めくくりたいと思います。 それでは皆さん、又お会いする日まで、お元気に、本当に有り難うございました。
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皆さんの塗り絵も公開しています。




日時:9月19日(水)〜24日(月)

場所:なかのZERO本館、地下2階、
   展示ギャラリー

時間:9:00〜21:00

ご来場者数:150名ほど

有り難うございました。
次の開催が、いつなのか、あるのかどうなのか、判りませんが^^、
又の際は、皆さん又お気軽にご来場して下さいませ^^。


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