1999/09/17 〈[32]独り言編:携帯電話を買った〉
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先日ついに、この私は携帯電話を買う事になりました。今時、何をと思われるでしょうが、
私にとっては、なぜか一大事の出来事だったんです。必要ない、持ちたくないと頑固に、意志を持っていたのですが、
さすがに京都とかへ長期に行く際には必要になってきて、買う決意をしたのです。
それも、半端な決意ではないのです。パンフレットを有るだけ貰ってきて、多すぎる機種、
電話会社の中から、悩みに悩んで、最後は、全然決まらないので、もういいと言った感じである携帯電話に決めました。
その日はもう買う気満々で、目を付けていた、近所のある店に行きましたが、
その店には、在庫がなく、やはり大手の店がいいのかなと、一つ目の躓き。
自分が決めた奴で本当にいいのかと言う思いも、余計に募りながら、
いつまでも悩んでいたって始まらないのだと、大手の店へ、そして店員を見つけ、
遠慮がちに「あれを」と決めていた奴を小さく指さして、ほっとしていたら、
私の決意を揺るがす一言、「こちらはどうですか?」と別の携帯を薦めてきた。
私はやや動揺。「えっ?こっちの方がいいのか?」と一瞬思ったのですが、
すぐに震える笑顔で「いいです」と答えて、事なきを得ました。
そしてついに購入、契約です。書類が出てきて、「運転免許証を」と言われて、
当然とばかりに余裕の笑顔で、いつも入れている財布を取りだし、免許証をと、
しかし「あれっ?」免許証がありません。「嘘だろ?」、
鞄にも、ポケットにも、どこにもありません。
笑顔で「いいですよ」と焦っている私を、見守る店員の横、
「うそだろ、待ってね、あのね、確かに・・・」と声に出しながら必死で探すも、
どこにもなく、やがて
「午前中に郵便局で通帳を作ったんです・・・申し訳ない!明日また来ます」
と告げてその場を去りました。買う気満々だった勢いが挫かれたのと、初めに
「免許証、持ってます」と言った恥ずかしさで、かっこわるく、二つ目の躓き。
帰る途中、留守番電話を聞くと、郵便局から伝言が入っていて、ほっとしました。
渡し忘れていたとかで、石鹸を貰って帰ってきました。
そして次の日、またその店に行き、昨日と同じ店員さんを見つけて
「昨日はどうも、免許証有りました」と挨拶して、
「ついに購入です」と一人扇子で汗を飛ばしながら待っていると、
向こうの方でその店員が、何やら焦り顔で、棚を他の店員と必死に探しています。
やがて私の所へやってきて、「すいません、売り切れました」と、
三つ目の躓きとなる私。けどもう一軒支店があったので、
「そちらにはありますか?」と聞き、有る事を知り、事なきを得ました。
そしてすぐにその支店に行ったのですが、同じ店なのに値段が違う、聞くと、
相場が日によって変わると知り、「昨日ならば」と四つ目は軽いショック。
けれども、買う決意に迷いが入る余地は疲れていた私にはありませんでした。
それにその店の初めに来た担当者さんが、
先の店のおとなしめの店員さんとはガラッと違っていて、大きくて、事務的で、
攻撃的な口調で思わず、弱っていた私は「ごめんなさい、買います」
と謝ってしましそうな、勢いの凄い、忙しい女性だったんです。
そして、そんなこんなでやっと、私は携帯電話を買うことが出来たのですが、今後、第五、第六の躓きで、
何か人に迷惑かけそうでこわい、私の他愛もない携帯電話購入話でした。「はあーしんどっ(関西弁)」(^^)。
さてさて先日は敬老の日。私にはおじいちゃん、おばあちゃんはもういないのですが、
このHPを、どちらかのおじいちゃん、おばあちゃんも覗いてくれてれば、嬉しいなと思った。1999年の敬老の日でした。
それでは、次はおそらく京都より、いつになるかは判りませんが、お元気で。
秋は言う 残暑ざんしょと 楽しげに 今年もまたちゃう 夏から秋よ
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