2002/04/06 〈[88]独り言編:「彦馬がゆく」を終えて(長いです ^^)〉
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ついに三ヶ月、84回の公演「彦馬がゆく」が、私にとっては近藤勇が、怪我もなく何とか無事に終わりました。
一年の内の三ヶ月とは、四季の内の一つの季節の長さであります^^。雪らしい雪も降らなかった冬から、早咲きの桜の季節までと言う長さで、
今年のこの初めの三ヶ月は、忘れない特別なモノとなるのかなと思います。そしてやはり終わってしまえばあっと言う間でありますが、
今三ヶ月、稽古を入れて四ヶ月ちょっとを思い出そうとしますと、まとまらない感じで、長さを改めて感じ、先々でゆっくりとこの三ヶ月は自分の中に広がっていくような気が、
今はしています。多くの皆様に出会い、見て頂き、有り難い感想も多く頂き、励みになるばかりで、感謝感謝の一言であります。
「彦馬がゆく」は三時間弱の芝居で、私の出番は3場と5場を合わせても30分程、その中でいかに存在するかと言う思いで終始し、
厳しく侍を望む近藤勇と自由にダラダラと姿勢悪く活きている私とでは、どうも違うな^^と思いながら、あれやこれやと三ヶ月、
人間として日々微妙に揺れ動き、楽しんだ訳でありました。先ず今思うは、近藤勇三つのメインイベントで、げんこつ手品では、
顎が外れたり、口が開かなくなったらどうしようかと心配しつつ、当初は小豆の手に歯形を付けていて申し訳なく思い、コツを掴めばスッと軽々入るようになるも^^
酒井さんも辛かったろうなと思います。二つ目は、刀空中掴みで、84回中5回も失敗してしまい、皆に難しい事してるんだからと慰めて貰いながらも悔しくて、
それを見た方には申し訳なくて、毎回3場の締めはドキドキもんでございました。大千秋楽に成功したから良かったです。
私のことだから何だか最後の最後で6回目をしそうな^^気がしていました。そしてラストのムーンウォークで、これ又怪我して出来なくなったらどうしようと思いながら、
その後の飛びはね三回で足首に毎回違和感を蓄積させながら、最後まで頑張ってくれと足首に願い、今はホッとしております。
又日に日に上手くなっていく金之助に、吾ももっと上達と思うばかりでした。その他、初日一週間目頃から食べ始めた桜餅、美味しい時もありましたが、
葉っぱの茎が苦しい時^^もありました。道明寺が出た時が好きで嬉しかったのです^^。現像室の蓋が壊れた日もありました。舞台上にカレーの香りが立ちこめて笑いを必死で堪えた事もありました。
決めの「幕を引いて見せますよ」の最後の台詞が一瞬出てこなくて「・・・決めてみせますよ」と咄嗟に言っていた事とかもありました。84回全てにそれぞれ何かあり、
お客さんも日々反応とかが違っていて、一喜一憂の日々でございました。しかし私の記憶より、皆さんの記憶に少しでも残れば何より嬉しいと言う感じでございます。そして大千秋楽も、
お客さん皆さんと大盛り上がりで、延べ6万の方に見て頂けたみたいで、舞台では凄い数字で有り難いことで、私のHPにも多くの方が訪れて頂き、色々とMBへの書き込み、
メールメッセージ等を頂き、この近藤勇を役者としての新たな加速材料^^として益々役者を楽しんでいこう思うばかりであります。大千秋楽の次の日には有り難いことに次の変身があり、
出番が少ない役ゆえか、もうその事で今は頭一杯になりつつあります^^。その変身は4月からの「ごくせん」なる新番組で、黒スーツのやくざではなく、着物を着ている義理と人情の任侠の人、
たこ焼き屋をやっているてきやの一家の若頭代理で、これがなんとも、怖いと言う役で、着物も着ているし、近藤勇の続きのような感じで、そのままじゃない^^
と突っ込まれそうな気もしますが、又違う気持ちではいるので、見てやって下さい。しかし一話・二話の出番は一日で殆どもう撮ってしまい、
どっしりとする事が今後の私の課題だと、11話を通して徐々に変化していくだろう?^^私を長〜い目で見ていただきたく^^、これから梅雨終わりの夏まで、
多いに楽しみたいと思います。それでは皆さん、三ヶ月間近藤勇をいっぱい応援して頂き本当に有り難うございました。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
ではではまたまた、お元気に^^
終わり来て 時の長さを 忘れるも 人生思い 大事なる時。 誠背に 桜吹雪を 去る姿 近藤勇 微笑み残し^^ ゆっくりと 歩く歩調に 自由さを 新たな時間 刻む歓び
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