2003/06/08 〈[103]独り言編:正に謎の下宿人でありました〉
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今年も6月になりました。そして私は、舞台「謎の下宿人」の37回の公演をなんとか無事終了したのでした^^。
ご覧になっていない方には、これよりの感想等々はちんぷんかんぷんかも知れませんが、色々とあった今回の舞台でした^^。
今回の私は燃焼系で^^、肉体派で^^、41歳の肉体は、筋肉痛になる暇もなく、筋肉を再生する時間もなく、毎日の様に酷使?^^していての、
流石にお疲れもありながら、しかしそれを認めたらドンドン疲れていきそうであり、元気元気と楽しんでいた一ヶ月でした。
五月の陽気を今年はちゃんと味わうこともなく、ひたすらに下宿人で燃焼しておりました^^。
他の舞台でも毎回舞台上をちょこちょこ落ちつきなく動いている私ではありましたが、今回の様な動きは初めてかなと、
いつもは声、喉を心配するのだが、今回はちょっとした怪我等を、足腰を心配する日々で、動けなくなると何もなくなりそうな感じで、
違う所に気を使った毎日でありました^^。しかし打ち身、切り傷、捻挫等々は日常茶飯事で、どこで付いたのか判らない痣、傷等が体中を彩っておりました^^。
背中の張りから肋間神経痛にもなってしまい、咳、声を出すのが痛い日々が三日間程あって、その痛い事がお客さんに判ってしまうのではと気になったり、
それを押さえるためにテーピングしてそこがかぶれてしまって、最初の登場は上半身裸だから、かぶれた赤いのが気になったりして、
それでなくても最近吹き出物体質の私ゆえに、裸は恥ずかしくて^^、筋肉的には日に日にお見せできるかな状態にはなってはいきましたが^^
そんなこんなの思いの中で舞台は大楽まで突き進んでいったのでありました。そして今回はホントに色々とハプニングがあり、
日常の生活の芝居ゆえに「何が起こっても大丈夫だね」と、出演者の意見は一致しつつも、ハプニングには少々慌て、多いに盛り上がったのでありました。
玄関の引き戸が外れるのは度々で、中でも決定的なことは、私があんなに笑ってしまってセリフが出てこない様な事は、
今までなかったことなんですが、パルコ劇場での500人程の方はご存じのことですが^^、キクさんが自分の人生の事を深刻に喋る場面で、
いざ喋ろうとした正にその時に後ろで大きな音がして、何かが壊れた感じの音で、普通ならそっちへ全ての人間の気持ちは「何々?」と向かうものなのですが、
既に皆内面は向かってはいっていたのですが^^、私は、そんな状況でも自分の人生の話をして、物語を進めていかなくてはいけないのであり、
それも結構一人で喋っている場面で、「人生、私の人生がね、ねえ聞いて!」と喋り始めても、そんなこと言っている場合かなと自然に自分も思ってしまったら、
何だか可笑しくなってきて、どうしようもなく、どうしたら戻せるのかとグルグルと頭を巡らしながら、それも又可笑しくて可笑しく、
そしてどうにかこうにか話を戻したと思った最後の方で、真面目に清さんと言う下宿人を心配して「悪い友達にからまれたんじゃないか」
と言わなければいけないのに「悪い友達に噛まれたんじゃないか」といってしまったからもう大変、共演者は涙流しながら笑っているし、
私もその間違いに気が付いて自爆しての、時間がドンドン過ぎていってしまったと言う、初めての経験で、何とも楽しくも申し訳ない思いでいっぱいのひとときでした^^。
そんなこんながとにかく多かった今回の芝居であり、毎回ドキドキで楽しいのではありましたが、お客さんにはホント何とも申し訳ない思いでいっぱいに毎回なっておりました^^、
又ハプニングに対して気の利いたアドリブが咄嗟に出なかったことや、今回はよくロレツが回らなかった事も、悔しさいっぱいの反省の日々でした^^。
しかしロレツに関しては、普段の私が滑舌が悪いからかなと、演れば演るほどキクさんと自分が曖昧になり微妙さも増していったからかなと^^、
無理矢理的に納得して^^、正に謎の下宿人でありました^^。そんなキクさんは、コーヒー牛乳もいっぱい飲みました^^。
アイスクリームももったいないことしてしまいました^^。おかきもいっぱい食べました^^。汗もいっぱいかきました。
始めの登場待っている時は裸で寒かったのでありました^^。やけに白いので裸は恥ずかしかったのでありました^^。
あの緑のジャージは今は何処にいったのでしょうか?燃焼系鉄棒では時折大車輪がやりたくなったり、窓のサンに頭ぶつけたり、
後ろの壁にぶつかり家が揺れたりしてました^^。2回転してソファーで金の鯱もやりました^^。タンこぶ時折出来ました^^。
日に日に回数が増えていったアブスローラーは有り難く頂きました^^。マヨネーズ時折開けて慌ててしまいました^^。
ラストの贋デカかぼちゃ時折軽くなったりしてしまいました^^。寝癖をいつも固めて立てていました^^。
清さんを哲さんと言ってしまいました^^。蕎麦は以外と旨く茹でられていました^^。人生ゲームに対するセリフを毎回勝手に作って楽しんでいました^^。
渥美清の物まねを時折「わたくし、おいちゃん」としたくもなりました^^。未払いの家賃一年半分の事、
一度おばちゃんがキクさん泣く前の家族の挨拶の場面で台本にない「家賃払わない人もいたけれども」と言ったことがありました、
キクさんドキッとしながらも、大事が小事を飲み込んだと言う形でしょうかと納得一人でしておりました^^。
髭剃りで切った鼻の下の瘡蓋が出番前に取れて慌て、その時血は止まりましたが、舞台中知らずに鼻血の様になっていて、
共演者の方々が笑っておりました^^。笑いとは何かとか、舞台とは何かとを、又ヒシヒシと感じ考えた舞台でもありました。
共演者、スタッフ、そしてお客さんと今回も多くの方に出会う事が出来ました。今までと違った舞台が又私の中にプラスされたという感じでございます。
後は、折角逞しくなった筋肉のキープに明け暮れたいと思うばかりでございます^^。まだまだ長々と書いてしまいそうな感じではありますが、
そんなこんなの何とも楽しげな37回の公演でありました。そしてそして本当に皆さん有り難うございました。
皆様の心のどこかにキクさんと言う人間が残っていてくれれば嬉しく思うばかりでございます^^。
次の舞台が何なのかは判りませんが、次回の舞台を楽しみにしながら、次の変身を心待ちに、今年の雨の季節を楽しみたいと思います^^。
それでは皆さん又、お元気に^^有り難うございました^^
初夏の陽に 輝く緑 風に揺れ 心揺れても 里山静か 夏の前 雨降る季節 楽しむか 天より真っ直ぐ 地に音奏で 楽終わり 次へ次へと 役求め 日々の重ねが 次なる楽日^^
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